<編成関連>
7月クールの視聴率は、全日2.8%(前年同期比-0.1p)、GH6.5%(同±0.0p)、PT6.2%(同±0.0p)で、だいたい前年並みの数字で来ていますが、前年の上期があまりよくなかったので、そのレベルでは復調しているとは言えません。これからの下期に、どれだけ伸ばしていけるかというところです。個別の話では、リオデジャネイロオリンピックがあって、残念ながら民放全体でみると、視聴率的には苦戦しました。時差の面が一番大きいと思いますが、この経験を踏まえて東京大会に向けて生かしていきたい。『第39回 隅田川花火大会』もありましたし、池上彰さんにお願いしている選挙特番は、参議院選挙と都知事選の2回あり、非常に高い視聴率を獲得できました。報道におけるテレビ東京の立ち位置や我々のやり方を、視聴者にご理解いただけたかと思っております。
10月改編についてですが、金曜日の午後6時55分からは『超かわいい映像連発!どうぶつピース!!』を9月30日からスタートします。これまでも動物の番組を放送してきましたが、今回は特にかわいい動物に絞って番組を作ってまいります。同じく金曜日ですが、市川海老蔵さんを主演に迎えて、テレビ東京 六本木3丁目移転プロジェクト 『金曜8時のドラマ 石川五右衛門』を10月14日スタートします。海老蔵さんがテレビの時代劇に出るのは非常に久しぶりで、2003年のNHKの大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』以来です。金曜日の夜8時に時代劇を編成するのはなかなかの挑戦ですが、非常に楽しみです。
また、新本社の新しい報道スタジオ稼働開始日となる11月7日(月)に、『Newsアンサー』の枠を拡大・リニューアルし、『ゆうがたサテライト』をスタートします。狩野恵里アナウンサーがメインキャスターです。少し経済色の強いニュースを増やして、身近なニュースを経済目線でわかりやすく伝えていきたいと考えております。
それから深夜では、10月7日(金)から、テレビ東京 六本木3丁目移転プロジェクト ドラマ24『勇者ヨシヒコと導かれし七人』がスタートします。シリーズ3弾目です。毎回評判になっております。テレビ東京の深夜の真骨頂みたいな番組だと思いますけれども、是非お楽しみいただきたいと思います。
あと受賞関連では、テレビ東京にて2015年10月クールに放送した『金曜8時のドラマ「釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助」』とBSジャパンで2016年3月15日に放送した『火曜スペシャル「山本周五郎人情時代劇」めおと蝶』が、平成28年 日本民間放送連盟賞の番組部門<テレビドラマ番組>で優秀賞を受賞いたしました。
Q.新本社移転のひとつの試みである『ゆうがたサテライト』がスタートし、現在の『Newsアンサー』がなくなると、いわゆるストレートニュースの番組はなくなるのか?
A.枠自体も『Newsアンサー』よりも拡大しておりますし、一般的なニュースを扱わないということではありません。いわゆる社会系のニュースでも、それを場合によっては経済的な切り口も見つけて新しい形で提供できればと思っております。また災害や大きな社会事件が発生した場合には、当然ながら臨機応変に対応することを前提としています。他局と同じ並べ方をしても我々はうずもれてしまう可能性があるので、どう番組の個性を出していくかというところです。WBSを含めて、我々のニュースのコンテンツをどのように整理して出していくかを考えています。
<営業関連>
数字的に言うと6~8月は、おおむね我々が想定した範囲内でした。8月はリオデジャネイロオリンピックがあり、スポットを含めて単純に比較はできませんが、16年度の累計(4~8月)では、タイムが前年同期比+3.8%、スポットが同+3.4%、タイム・スポットの合計で+3.6%となりました。10月以降については楽観していませんが、諸般の景気情勢からみて、何とか踏みとどまってくれるのではないかという感触でおります。またスポットでは昨年に続き、鎌倉由比ヶ浜で「ビーチハウス企画」を行い、昨年を上回る上積みを確保できました。今後、夏以外にも何かできないかと話をしています。
Q.ビデオリサーチ社の調査方法が10 月から変わり、リアルタイムとタイムシフトで900世帯となりました。テレビ東京としての新しい調査への期待や、どのように活用するのか、展望は?
A.調査世帯数が600世帯から900世帯となり、データの精度が高くなりますので、より精緻なデータを求められているクライアントの要望に多少なりとも応えられるのではないでしょうか。またタイムシフト視聴のデータがリアルタイム視聴と同じパネルに入り、番組の価値を測るデータが増えたわけですが、編成や営業がこれをすぐに使いこなせるかというと、少々時間がかかるかなと思っています。
Q.BS帯域での4K8Kの実用放送について、現時点でどのような検討をされているのか?
A.一言で言えば、検討の最終段階にいるということです。
≪会見者≫
テレビ東京 代表取締役社長 髙橋 雄一
テレビ東京 常務取締役 広報局、グループ戦略室、メディア戦略室担当 廣瀬 和彦
テレビ東京 取締役 編成局、報道局担当 武田 康孝
テレビ東京 編成局長 長田 隆
テレビ東京 広報局長 板坂裕之
テレビ東京 広報部長 日比野 壇