<編成関連>
(テレビ東京 髙橋雄一社長)
2015年度の累計は、GH6.7%(前年比-0.3p)、PT6.5%(同-0.2p)、全日3.0%(同-0.1p)と前年を下回る結果になりました。特に前半が苦戦しましたが、後半でも伸ばしきれなかったというところです。
新年度がスタートしています。4月クールは、第3週終了時(4月4日~4月24日)で、GH6.5%(前年比-0.2p)、PT6.2%(同-0.2p)、全日2.8%(同-0.2p)とやや厳しいスタートとなりました。
新番組「世界!ニッポン行きたい人応援団」(木曜19:58~)は、初回SP(4/14・木曜19:58~21:48)が7.8%、2回目(4/21・木曜19:58~20:54)も7.9%と順調なスタートとなりました。"日本に来て夢を叶えたい"という外国人の方の熱い思いが視聴者の方の共感を呼んだのだと思います。今後、人気番組の一角に成長していくことを期待しています。
「家、ついて行ってイイですか?」(土曜19:54~)や、放送枠およびタイトルを変更してスタートした「金曜7時のコンサート~名曲!にっぽんの歌~」(金曜18:53~)なども、今後の放送に是非ご期待ください。
これからの特番ですが、今年も「全仏オープンテニス」を放送します。大会期間は5月22日(日)~6月5日(日)で、会場はフランス・パリのローラン ギャロス スタジアムです。
昨年は錦織圭選手が準々決勝まで勝ち進みましたが、今回も錦織選手の試合を中心に生放送、もしくは生放送に近い形でお送りできるように準備中です。ただ試合の日時が、現地時間の前日夕方(日本では前日の夜遅く)まで確定しないため、なかなかハードな作業です。
受賞関連では、2016年2月17日(水曜21:00~22:48)に放送した「家、ついて行ってイイですか?」が『第53回ギャラクシー賞 テレビ部門』に入賞しました。また、「おそ松さん」が『ギャラクシー賞 3月度 月間賞』を受賞しました。
Q.「開運!なんでも鑑定団」に福澤朗さんも入られてリニューアルしたが?
A.(テレビ東京 髙橋雄一社長)
大きな建てつけは変えていないので、個人的には違和感なくスタートしたと思っています。ただ、前に立つのが男性2人になったので、そこがちょっと変わったかなと。お宝の出品は定着したパターンですし、非常にうまく移行したかと思います。石坂浩二さんご出演のBSジャパン新番組「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」もとても良い内容でスタートできましたので、全体としてリニューアルはスムーズにいったとみています。
<営業関連>
(テレビ東京 髙橋雄一社長)
現在サイレント期間に入っているため、概要のみご説明します。
3月のタイムは、前年比+3.5%、スポットは同+6.7%、タイム・スポット合計で同+4.9%となりました。15年度累計で見ると、タイム・スポットの合計で前年比-0.5%です。
3月のタイムはGH帯のPTセールスで「世界卓球2016」、「サッカーU-23リオ五輪強化試合 日本×メキシコ」等のスポーツ特番セールスが好調に推移しました。
3月のスポットは、比較的シェアの高い『情報通信』『不動産』等の業種が伸び、3月単月スポット収入として過去最高を記録しました。なお、東京地区スポット平均は+2.5%でした。
通期の業績については、5月13日(金)に決算発表、19日(木)に決算説明会を開催いたします。
年度を通じて見ると、タイムは10月のスポーツ大型特番『フィギュアJAPAN OPEN』『テニス楽天ジャパンオープン』『日本シリーズ第2戦』が売上に大きく貢献しました。
スポットは、比較的シェアの高い『情報通信』『金融保険』等の出稿が伸びました。
Q.熊本地震、どういった態勢で取材を行ったか?
A.(テレビ東京・髙橋雄一社長)
災害時にどれだけ全力を傾けられるかというのは非常に重要なポイントだと思っています。我々は、系列局が九州地区では福岡に1局あるだけなので、福岡からすぐに向かい、東京からも人を出し、途中からは岡山から中継車を出してもらいましたが、全体の規模としては現地で数十人規模を動員しました。いろいろとハンデもありましたが、特番は全部で3回組みました。その他、朝の番組などでも現地から中継を入れたり、WBSで大江キャスターが現地に入るなど、最善を尽くせたというふうに思っております。
<BSジャパン関連>
(BSジャパン 小孫茂社長)
15年度の業績ですが、BSは地上波に比べて、まだまだ成長途上にあるメディアである中、BSジャパンがこれから取り組んでいかなければいけない課題をかなりこなせたと自信を持てる業績になったと思います。
特に3月の数字は好調で、BSジャパンの課題のひとつと言われたスポットが、月間で初めて4億を超え、単月売上新記録となりました。
年度累計で見ても、14年度は140億の大台を突破しましたが、15年度はさらに150億の大台を突破できました。9%近い増収をあの環境下でこなせたということは、少しずつですが、地力がついてきたなという印象を持っています。特に、BS各局と共同で機械式の調査に切り替えたことにより、番組制作費および宣伝費等の経費を積極的に増やして手を打ってきたことが、売上などに現われてきたなという印象です。
タイムでは、4月に始めた報道番組「日経モーニングプラス」(月~金曜6:40~)や「にっぽん真発見」(日曜21:00~)などにかなり営業の結果が現われており、レギュラーの売上全体を底上げする効果が発揮できたと思っております。
スポットに関しては、出稿広告主数も前年に比べ増えてきており、そういう意味でも認知度は上がってきたと考えております。
レギュラー、スポット、特番、いずれも努力の成果は上がっていると考えています。
次に編成関連についてご説明致します。
機械式データそのものはご承知の通り公表出来ませんが、無料BS6局合計の推定視聴世帯数のGHの週平均は367万まで伸びており、我々が期待する数字はもうちょっと上ではありますが、BS全体としては少しずつ視聴者層を拡大していると考えています。民放BS全体の底上げをして、みなさんにより多く見られるようなBSというメディアを力を合わせて作って行きましょうということです。それはBSジャパンだけでなく、民放BS、場合によってはNHKも含め、今年、来年の大きな課題だろうと考えています。
16年度4月クールは番組の枠変更も含め、かなりの改編率となりましたが、新番組がいい出だしを見せているのは、大変ありがたいことです。特に"GHの強化"を4月クールには打ち出しましたが、「ワタシが日本に住む理由」(月曜21:00~)や「男と女のミステリー時代劇(火曜21:00~)はほぼ期待通りの評価を受けております。
「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」(木曜21:00~)も、石坂浩二さんに楽しんでやっていただいている雰囲気があり、視聴者の皆さんにもそれが伝わっていると思います。「鑑定団」とは一味違った、また「鑑定団」の時間枠内ではとても聞けないような専門的なお話を聞くことができ、これからじっくり育てていけたらいいなと思っています。きっとこちらもまた長寿番組になるのではないかと期待を持っております。
またBSジャパンの特徴のひとつでもある、日経新聞と協力して1月から始めた報道番組、朝の「早起き日経+FT」は、ちょっと常識外れな早い時間に始めたという面はありますが、一定の視聴者層を確実に確保しており、番組として認知されたと感じております。
また、「早起き日経+FT」という枠組みの中、1週間の整理と、その先1週間の先読み的な番組として「日経FT サタデー9」(土曜9:00~)も4月から新たにスタートしていい評価を得ており、夜の「日経プラス10」と合わせて、経済を中心とする"報道のBSジャパン"として、いろいろな形で役立つ情報をみなさんにお届けするという役割をこれからも果たしていきたいと考えています。
≪会見者≫
テレビ東京 代表取締役社長 髙橋 雄一
テレビ東京 専務取締役 編成局、制作局、報道局、スポーツ局担当 井澤 昌平
テレビ東京ホールディングス 常務取締役 経営企画、広報、グループ戦略担当 廣瀬 和彦
テレビ東京 編成局長 長田 隆
BSジャパン 代表取締役社長 小孫 茂
テレビ東京 広報局長 狐﨑 浩子
テレビ東京 広報部長 日比野 壇