【編成関連】
4月クールは、第8週終了時(4月2日~5月27日)で、GH6.5%(前年同期比+0.2p)、PT6.0%(同±0p )、全日2.7% (同±0p)と、PTと全日がほぼ横ばいでした。GHが向上したのはうれしい限りで、新年度が立ち上がってから2ヶ月、比較的順調に推移していると感じています。
4月改編で『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』を月1回の放送としましたが、9.3%(4月22日・日)、9.5%(5月20日・日)と日曜のGH帯という競争の激しい枠で健闘しており、手応えがさらに強まったなと感じています。視聴者の皆様のご期待にお応えしながら、さらにいい番組に育てていきたいと思っています。
また同枠の『日曜ゴールデンの池上ワールド』も3回目(5月6日・日)で6.2%となり、こちらも手応えが少しずつ出てきております。これからも新しい池上さんの世界を皆様に届けていきたいと考えています。世界情勢が様々な形で大きく変化する兆しが出てきているので、なるべく皆様の参考になるような視点・目線をご紹介できたらと思っています。
また、4月27日から開催された『世界卓球』の中継では、かなりの盛り上がりをお届けすることが出来ました。テレビ東京・BSジャパン・Paravi(パラビ)を含めたネットの3つのメディアを駆使し、"一体運用"を具体化することが出来、また何よりも日本人選手の頑張りもあり、非常に高い視聴率となりました。特に女子団体決勝戦(5月5日・土)の15.7%は記録と言える結果で、選手の方々や、応援してくださった視聴者の皆様を始め、関係した全ての方々に感謝を申し上げたいと思っております。
その他の4月新番組では、『金曜8時のドラマ 執事西園寺の名推理』などがかなり好調です。丁寧にお届けしていけば、これからもさらに視聴率の上昇が期待できると考えています。こういった新番組の質をさらに高める努力を現場でも続けてまいりますので、ご期待いただければと思います。
また現在『全仏オープンテニス2018』の中継をお届けしています。昨晩(5月30日・水)の中継では、錦織選手が2回戦で、約3時間に及ぶ"死闘"とも言われるような戦いを制し、この時間帯としては高視聴率を挙げることが出来ました。大坂なおみ選手も奮闘しており、さらに勝ち進まれていくことを祈っています。なお錦織選手の3回戦は明日(6月1日・金)放送予定です。是非ご期待ください。
【営業関連】
先日(5月11日・金)、テレビ東京ホールディングスの「平成30年度3月期決算」を発表致しました。
売上高は前年比+3.1%の1,471億0,300万円、営業利益は前年比+16.2%の74億3,000万円の増収増益となり、売上高・営業利益共に過去最高を記録することが出来ました。
六本木新本社への移転およびマスターの全面更新など、巨額の設備投資後の負担増といった大きな山をひとつ乗り越えたと考えています。これは視聴者を始めとする皆様の様々なご支援のおかげで視聴率が堅調に推移したことや、同時に番組の制作費やその他の経費を創意工夫でコントロールが出来たためで、効率化が進むと利益がこれだけ出てくるということも立証出来て、そういう意味で大変ありがたい決算だと思います。
本年度については、4月1日にサービスを開始したParavi、12月からのBSジャパンの4K放送開始、といずれもこれまでよりはるかにコストがかかり、先行投資が必要ですが、ひるむことなく積極的に設備投資を行うために減益予想を立てました。何とかひとつひとつ課題をこなしながら、これを一歩でも半歩でも超えるような業績を出せればいいなと思っており、東京オリンピック・パラリンピックのある2020年に向け、また新たな成長軌道に乗せていくための1年と考えています。
【今後の特番について】
『テレ東音楽祭 2018』を6月27日(水)17:55~22:54、5時間の生放送でお届けします。今回で5回目、昨年より30分拡大し、番組史上最長の枠でお送りします。総合MCは初回から5回連続となる国分太一さんにお願いしています。今年のテーマは「思わず歌いたくなる!最強ヒットソング100連発」です。是非お楽しみいただければと思います。
Q. 先日発表された新体制と組織改編の狙いは?
A.(小孫社長)
最も大きいのは「ライツビジネス本部」を作ったことです。これまでも放送に隣接する形でコンテンツビジネスを展開してきましたが、基幹の放送収入についてはテレビ東京だけではなく、日本全体でも急速に伸びる状況ではなく、BSを含めても放送収入全体として拡大していくわけではないと思っています。一方でネット配信は年々成長率が上がっており、こちらへどうやってテレビ東京の勢力を伸ばしていくかがひとつの大きな経営課題だと考えています。放送番組に加え、ネット配信に適したコンテンツを新たに作っていく必要性も強まっており、Paraviなどを見ても、放送の見逃し配信だけでなく、オリジナルコンテンツにも相当な反響があり、再生回数を記録しています。
放送番組と隣り合わせでありながら、一方で、ネット配信に先行して出せるような、またはネット配信ならではのコンテンツを新たに作っていくためには、放送の編成・制作の隣に、アニメとそういったコンテンツビジネスを中核にした「ライツビジネス本部」を作り、この2つを柱として新たな成長を遂げていこうという狙いがあります。
Q.『池の水』で水を抜かないケースが出てきたが、月に一回の放送では大変なのでは?
A.(小孫社長)
月一回の放送になったからというよりも、皆さんにどういう映像を提供するか、現場で工夫をし始めたのだと思っています。"何で池の水を抜いたのだろう"という番組の原点に戻ると、外来生物にどう対応していくかということも池の水を抜き始めた一つのきっかけだったと思うので、そういう意味で皆様に多様な映像をご覧いただくための工夫のひとつだと思っています。番組の幅がさらに広がって、視聴者の皆様にもそういった輪が広がっていくのではと期待しています。
【BSジャパン】
(BSジャパン 石川社長)
<4K放送について>
まもなく12月の4K放送スタート半年前になり、いろいろな形で4Kに対する期待が高まってきている中、少し現状をお話ししたいと思います。
ひとつにはチューナーの入った受像機がどこかの段階で発売されるということがあります。さらには実際に4Kを見たことがない方がたくさんいらっしゃると思いますが、放送が始まることで4Kの映像がこんなにきれいなものなのだということを知っていただく機会が増えると思います。そのように期待して準備を進めているところです。
BSジャパンでは、これまで他局にさきがけ、レギュラー番組として時代劇や現代ドラマの分野で既に4K製作を進めてきています。今後は、ドラマ以外に、さらに4K放送できる ジャンルを広げるべく、ニュースでも作業を進めており、具体的には、まず平日22時から放送中の『日経プラス10』を12月から4Kで毎日お届けしたいと考えています。
ドラマ、経済ニュース以外でも、歌番組、紀行番組、スポーツなど、環境が整い次第、積極的に4Kのコンテンツを広げていく予定です。是非ご期待ください。
<スポーツ関連>
BSジャパンでは、6月、プロ野球に卓球にゴルフ、とスポーツ中継が盛りだくさんです。
プロ野球は、6月12日(火)17時58分から、『プロ野球セ・パ交流戦 日本ハム×阪神戦 ~札幌ドーム~』を中継致します。清宮選手は2軍で調整中とのことですが、ぜひ早く一軍に戻ってもらい、その活躍を中継したいと思います。
また、「世界卓球」で盛り上がった日本代表選手や世界の強豪選手が多数出場する『卓球ジャパンオープン』を6月10日(日)16時から放送致します。是非日本人選手に勝ち残ってもらい、その活躍を中継したいと思っています。
さらに、ゴルフ中継も6月2日(土)・3日(日)の『ヨネックスレディス』をはじめ、『スターツシニア』(6月10日・日)、『ニチレイレディス』(6月16日・土、17日・日)と3週連続で放送します。
BS放送は、スポーツファンと大変親和性の高いメディアだと思いますので、是非多くのスポーツファンの皆様に見ていただけたらと期待しています。
<BSジャパンウィーク関連>
BSジャパンでは、昨年「7月7日はBSジャパンの日」と銘打ち、3時間の歌の生番組『歌い継ぎたい!昭和音楽祭』を放送し、大変好評でしたが、今年も3時間生放送でお届けする予定です(7月6日・19時から)。テレビ東京の『テレ東音楽祭』とともに、BSジャパンも音楽祭で盛り上げていければと思っています。
さらに、今年は7月2日から8日の週を「BSジャパンウィーク」と銘打ちまして、様々なジャンルの番組を放送しようと思っています。番組に関しては決定次第、ご案内させて頂きます。ご期待ください。
Q.ピュア4K率の割合は?
A.(石川社長)
2020年までには20%程度に到達したいと思っています。コストや受像機の普及具合を踏まえた上で増やしていきたいと考えています。
《会見者》
テレビ東京 代表取締役社長 小孫 茂
BSジャパン 代表取締役社長 石川 一郎
テレビ東京 専務取締役 広報局、グループ戦略室、メディア戦略室、ネットワーク局担当 廣瀬 和彦
テレビ東京 常務取締役 編成局、メディア・アーカイブセンター、報道局担当 武田 康孝
テレビ東京 常務取締役 コンテンツビジネス局、アニメ局、スポーツ局、五輪担当 近藤 正人
テレビ東京 執行役員 編成局長 長田 隆
テレビ東京 広報局長 萬 直樹
テレビ東京 広報部長 天田 晶子